浦男通信(20190323号)
浦男通信 -通常練習- 2019年3月23日(土)18:00~21:00 於:当代島公民館
発信3/24 野口
今回は今秋開催定演のワンステージメンバー募集にご応募くださった方々が参加される第1回目の練習となり、冒頭、海宝団長から歓迎と感謝の意が表され、両先生、副指揮者、パートリーダーの紹介があり、大栗定演実行委員長からは今後の練習の進め方につき簡単な説明があったのちの練習となった。
1.出席
1) 団員:T1: 2名、T2: 9名、B1: 7名、B2: 7名、計:25名
2) ワンステメンバー:T1:3名、T2:2名、B1:3名、B2:2名、計:10名
3)関口先生、若山先生、本田副指揮者
2.練習内容
1)発声練習:
関口先生の指導でまずストレッチ。その中で、ろっ骨を広げ、そのままキープする訓練。さらにドッグブレス。これは発声において重要な役割を果たす横隔膜を鍛えること。
つぎにファルセット。これは声帯を締める能力を高める訓練になる。
つぎに実声。合唱では普通、コントロールしやすくハーモニーが取りやすい、空気を混ぜた声が使われること多いが、それだけでは声が細かったり、声に芯が出なかったりなので当団ではオペラで使われるような発声の仕方を混ぜる努力を続けている。
声を発しながら頭、肩、胸、首、鼻に手を当ててそれらの振動をチェック。体のできるだけ多くの部位を使って音を響かせるのがよい。特に鼻へ息を通し、後頭部へも送る感覚で歌うことで音に広がりが出て、音量も稼げることになる。
音程が下がるにつれて音色が変わり、呑み込んだ音になりがちであるが、そうならないように。
ハミングでは音が口にこもらず、鼻から抜くように。実声でもこれを踏襲する。
「オ」の発音では唇の形は「オ」のままだが「ア」の音が混じるような発声を試みる。(そうすることで明るい感じの「オ」になる、ということかーー筆者注)
最後にハミングで4声のハーモニーの練習を行って発声練習終了。
2)歌唱練習
今日は総復習をかねて、今次演奏会の演奏曲のうちこれまで練習してきたものをワンステメンバーに聴いていただく、という形式になり、3ステージの各曲についてまず通して歌って問題点の指摘、問題個所の復習が行われた。
(1)まずバリバリ音を鳴らすイタリア歌曲4曲をとりあげる。イタリア歌曲は声が命。輝かしい声を出すことが一番大事。通して歌っての注意・指摘事項は以下の通り。
a)Già il sole dal Gange
(a)本曲が作られたバロックの時代は、鍵盤楽器はピアノでなくチェンバロ、 弦楽器は羊などの腸で作られた弦が使われたものであって、それほど大きな音を出せるものでなかった。したがって軽やかな演奏であるべし。
(b)終始1拍目の強拍を守ってリズミカルに。
(c)#56(rag-gio do-ra-)ほかのrag-gioは「ラージョ」でなく「ラッジョ」と跳ねること。
b)Piacer d’amor
#55(-mor Pia-)のglissandoのあとのPiaがハモっていない。この部分以下を矯正。
c)O del mio dolce ardor
前奏のあとの歌いだしに乗り遅れないこと。この曲は気持ちが急いていることを表現しているので遅れるのはあり得ないこと。
d)Ombra mai fu
(演奏前の注意事項:
(i)#9(o)は歌詞を「オ」から徐々に「ア」に切り替えていくこと。ただし まだ前奏部分なので全くの明るい「ア」でなく空気を歌っている「ア」)
(ii)#9の最後。T1、T2はブレスを使ってよいが、B1とB2はブレスを使わない。前奏部分に切れ目を作らないようにするためである。)(a)かなり良いと思うが母音の音色を揃えよう。みなで落としどころを探るように。
(a)前奏で客の心をつかむこと。ビブラートは控える。ビブラートは感情表現の技で、打ちひしがれた感じになってしまう。本曲はペルシャの王クセルクセスが語るものであるので、感情が動いたりする様子を見せるべきでない。威厳をみせる。
e)L’ultima canzone
(a)#89~90(Fo-glia di men-ta)はこもる声でなく、明るい声で歌うべし。
(2)わが青春の恋歌。
a)時代
(演奏前の注意事項:わが団としては歌謡曲の歌真似になるのでなく、浦男の歌 として歌いたい。前奏部分(#1~8)は強く打ちひしがれた様子を表現する。)
(a) 団員の年代の人々が過ごしてきた良き人生が音楽に出るように歌ってほしい。
(b)歌詞のある部分をその内容通りに歌うのは難しくないが、歌詞のないと ころにニュアンスを出すことが大切。
(c)#11~18(そんなじだいも・・・はなせるわ)は情感たっぷりというより、もう少し淡々と。
(d)#15~18(ボカリーゼ)のT2。スラーの切れるところで音に切れ目を入れること。
(e)#24(る まわる よじだいはまわる)はフレーズ感を持って。つまり小刻みに拍子をとるのでなく、大きく。そしてクレシェンド・デクレシェンドを利かす。
(f)同じく#24。T1は音色を明るくしないとピッチが下がってしまう。B2も明るいハミングで。T2は明るすぎてT1を殺してしまわないように。
(g)#37~46(まわる まわるよ・・・あるきだすよ)のT1。ここではイタリア歌曲の音色は要らない。pianoで軽めに静かに、ビブラートなしで。#46(だーすよ まわ)の「よ」のあとはブレスをとって、つぎの「まわ」を、余裕をもって歌いだす。
b)サボテンの花
(a)#95~96(生きよーう)のB1。音程が不安定(修正は追って)。
(b)全体に進歩はみられた(とはいうものの録音を聴いて、シンコペーション、追いかけっこ部分は乱れが目立ちましたーー筆者)。
c)少年時代
(a)きれいに歌えている。「サボテン」より早く仕上がりそう。
(3)土の歌
ワンステメンバーを含む10名前後が過去にステージで歌ったことあり(ただし混声版を含む)、との情報を得たのち、「祖国の土」を除く全曲を通して歌って時間切れとなり本日の練習終了。
3.連絡事項
1)海宝団長/大栗定演実行委員長より:
(1)各ワンステメンバーの紹介
(ステージ別、パート別のメンバー紹介がありましたが、その詳細は本通信では割愛し、別の形でのメンバーリストの発表に委ねますーー筆者。)
(2)前記のとおりステージ別にメンバーを紹介しましたが、中にはジャンルを越えて、紹介された以外のステージにも出たいとのご希望もあるようです。そのような方はどしどしお申し出ください。音源は用意してあります。
2)小林B2パートリーダーから:
(1)当団では団内の情報共有手段として、メール以外にメンバー専用のクラウドと浦男公式ホームページを持っています(これへのアクセス・マニュアルをワンステメンバーに本日配布)。これらには練習予定表とウィークリーの浦男通信(練習結果の報告)が掲載されています。クラウドには練習用の音源も載っています(現在のところMP3と有名合唱団の実際のステージ演奏の録音。SDXは設計中で未掲載です)。クラウドからはスマホでも聴けます。
3)高橋団員から:
3月29日に県会議員選挙が始まるにあたり矢崎団員からご挨拶があります(とのことで同団員から短い挨拶あり、団の発声練習で鍛えた声を活用するとのことです。29日午前11時に新浦安駅前で第一声を発します)。
4)関口先生から:
高原亜希子先生が指導する女声合唱団「ヴォーチェ華音」による5月25日(土)開催の演奏会の案内状が届いています。招待と解釈されるので興味のある方はお申し出ください。
5)次回の練習
(1)日時:3月30日(土)
17:00~18:00本田副指揮者(と若山先生)の指導でB1とB2の合同パート練習(練習曲は「神田川」)
18:00~21:00関口先生、若山先生の指導で通常練習。
練習曲は「わが青春の恋歌」。このステージに出演されるワンステメンバーはご出席ください。なお22:00以降にその他の曲の復習の可能性あり。楽譜をご持参のこと。
なおコールユーブンゲンは常時ご持参ください。
(2)場所:当代島公民館
同日16:00~17:00運営委員会+パート指導者会議を当代島公民館で開きますので関係者はご出席ください。
以上
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